セルタワーとは何か?【簡単に解説】

セルタワーという言葉について解説します。

セルタワーは携帯電話の基地局です

セルタワーは携帯電話の基地局の鉄塔のことです。都心部ではビルなど、既存の建築物に設置するため、セルタワーを見かけることは少ないです。電車で郊外に出かけると、あちこちに建っていることがわかります。

このセルタワーは、基本的には大型の鉄塔でした。鉄塔の下には通信機器が入った小屋が建っている設備が大半でしたが、最近は基地局の設備も小型化が急速に進んでいます。大型のセルタワー自体を設置する必要性も減ってきました。

小型化により、既存の鉄塔は手に余るようになってきたのも事実です。そこでauとソフトバンクは基地局のシェアリングを始めることになりました。それまで、自社分の設備しか入れられませんでしたが、基地局の小型化によって他社分の設備を入れる余裕ができたのです。

5Gの携帯電話基地局は小さい

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特に5Gと呼ばれる、第五世代の基地局はとても小さくなっています。利用する周波数帯が高くなったことも基地局の小型化に拍車をかけています。

また、高い周波数を利用するということは、それだけ電波の直進性が高まります。建物の反対側などは電波が到達しにくいのです。当然、そのために基地局を多く設置する必要があります。

アルカテル・ルーセントという会社はライトラジオ・キューブという製品を発表しました。これは手のひらに載るくらいのサイズで基地局の設備一式が搭載されています。

電波の到達距離が小さいということは、メリットもあります。それは、通信容量が拡大される点です。電波が飛びすぎると余計な基地局にまで到達してしまい、電波の帯域を無駄に消費してしまうのです。

たとえば、Aという基地局と、少し離れたBという基地局があり、Aにだけ到達すれば通信できるのに、Bにも電波が届いてしまうケースなどです。この場合、Bの実質的に使える通信帯域が減ることになります。

また、基地局が近いということは端末側にもメリットがあります。電力の消費量を削減できるという点です。電力消費は大きな問題になっています。バッテリーの寿命はスマホの生命線とも言えます。特にストリーミングなどが盛んな現代においては、通信時の消費電力を削減できるのは大きなメリットとなります。

まとめ

セルタワーは携帯電話の基地局です。

技術の進歩により、セルタワーは将来的に減っていきます。

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Posted by @erestage