Windowsのシンボリックリンク
はじめに
シンボリックリンクという言葉を知っていますか？
シンボリックリンクとは別の場所にあるものを、その場所にあるように見せかけることができる機能です。Windowsのショートカットと何が違うのか？というと、ショートカットは表示するとリンク先に飛びます。Dドライブ内のフォルダのショートカットをCドライブ内に作ると、Dドライブ内のフォルダに移動します。
当たり前だと思われるかも知れませんが、シンボリックリンクの場合はDドライブに実体のフォルダとファイルが存在するにも関わらず、見た目はCドライブ内のフォルダとファイルとして表示できるものなのです。
これが、何の役に立つのか判らないという人も多いかと思います。例えば、Cドライブの空き容量が少なくなった場合に、Dドライブにファイルを移せば空き容量は増えます。自分で作ったファイルならば、それでも問題がありませんが、プログラムが使用するファイルなどは、そうはいきません。例えばWindowsUpdateのバックアップファイルなどはCドライブに作られてしまうので、どんどんCドライブの容量が減ってしまいます。こんなことに、シンボリックリンク機能を使えば他のドライブにファイルを移してもCドライブ内にあるように見せかけることができるのです。
作業手順
シンボリックリンクはWindows上から作ることができません。
コマンドプロンプトからコマンドを打つ必要があります。
コマンドプロンプトは管理者権限で実行してください。そうしないと「この操作を実行するのに十分な特権がありません。」と表示されてしまいます。
MKLINK /D [リンク元のフォルダ] [リンク先のフォルダ]
これで、リンク元からリンク先へのシンボリックリンクが作成されました。
まとめ
シンボリックリンクのことを覚えておくと、ディスク容量が不足するトラブルの場合に役立ちます。