スプリングドライブとは何か【SEIKO】

ぜんまい駆動でありながら、従来にはない、日差±1秒以内という高精度を実現したセイコー独自の駆動機構である「スプリングドライブ」。機構としての独創性、実用性もさることながら、スイープ運針と称されるほど音も無く、ダイヤルの上を滑る秒針の動きは、とめどなく流れていく時の移ろいを感じさせる。

スプリングドライブは、機械式時計に用いられるぜんまいを動力源としながら、クオーツ式時計の制御システムである水晶振動子からの正確な信号によって精度を制御する、セイコー独自の駆動機構です。
機械式時計、クオーツ式時計の両者の良いところを取り入れたハイブリッド型エンジンを搭載したスプリングドライブは、「高精度を実現した機械式時計」でもあり、また「電池もモーターも使用しないクオーツ式時計」でもある、といえます。

スプリングドライブの動力は、機械式時計に用いられる「ぜんまい」で、電池やモーターに頼らない自己完結型の駆動システムです。りゅうずを巻くとぜんまいが巻き上がり、ぜんまいのほどけようとする力が、歯車に伝わり、歯車に付いている針を動かします。スプリングドライブが、グランドセイコーらしい太くて重い針を回すことができるのは、トルクの大きいぜんまい(モーターなどではなく)を利用しているためです。

結論

ぜんまいのエネルギーで針を動かしますが、ぜんまいのスピードはクォーツ時計の仕組みを利用して正確に時を刻むことができるようになっています。また、クォーツを動かす電力もぜんまいで生成することができます。

それではクォーツ時計と何が違うのか!と言えば秒針の動きです。スィープ運針ができるのはスプリングドライブの大きな特徴でしょう。通常のクォーツ時計は秒針がカチカチと動きます。しかし、スプリングドライブの動力はぜんまいなので、秒針はスムーズに回ります。発生トルクも大きいので、より重厚な針を動かすこともできるのです。

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Posted by @erestage