Windows版のApacheでPHPを使用する

はじめに

前回までにWindows版のApacheのインストールの仕方を説明しましたが、Apacheを単体で使用することはあまりありません。Apache単体ではユーザからの要求に応じて動的なページを作る機能がないため、PHPやJava(Tomcat)などと一緒に使用することが多いです。

ここでは、PHPをインストールしてApacheからPHPスクリプトを実行できるようにすることを目標に説明します。

操作手順

PHPのダウンロード

Windows版のPHPは以下の場所にあります。

PHP For Windows: Binaries and sources Releases

32bit版と64bit版があるので、Apache側と一致させてください。

PHPの配置

ダウンロードしてきたZIPファイルを7ZIPなどで展開します。
ここではApacheのインストール先に「php」フォルダを作成して、その中に全てのファイルを展開した状態という前提で進めていきます。

Apacheの設定ファイルを修正

Apacheの設定ファイルを修正してPHPを認識するようにします。
テキストエディタでhttpd.confを開いて、下記の行を追加してください。(上書きではなく、既存の内容に追記していきます)

LoadModule php5_module "C:/Apache24/php/php5apache2_4.dll"
AddHandler application/x-httpd-php .php

この修正を行う前に、設定ファイルのバックアップを作成しておいてください。間違った設定ファイルではApacheが起動しなくなります。

また、LoadModuleで指定した場所に「php5apache2_4.dll」が存在するか確認してください。存在しない場合はダウンロードしてきたPHPが間違っています。

動作確認

テキストエディタで「phpinfo.php」を作成します。
内容は以下のようにしてください。

<? 
php phpinfo();
?>

保存先はApacheのDocumentRootです。(/Apache24/htdocs/phpinfo.php)

ここまで、設定できたら、Apacheを起動してください。

ブラウザで「http://localhost/phpinfo.php」を開いてください。
下記のような表示になればPHPは正常に動作しています。
正常に動作していない場合は、真っ白な画面が表示されます。
また、404エラー(File Not Found)になる場合は、phpinfo.phpの配置場所が誤っています。

phpinfoの実行結果
phpinfoの実行結果

まとめ

ここでは、PHPをインストールするまでの基本的な流れを説明しました。実際に使用するためには更に、文字コードやデータベース接続のためのエクステンション(拡張機能)の設定などが必要になりますが、ここでは最低限、PHPを使用できるようにするという前提で、説明を省略してあります。

Apache

Posted by @erestage