富岡製糸場~群馬県富岡市

富岡製糸場とは

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歴史の授業で習う、明治初期につくられた日本初の機械式製糸工場です。機械式ですが、創業から50年くらいの間は電力がなかったので、蒸気機関で工場の全ての機器を動かしていました。当然、照明などもないため、近代的な工場としてはあり得ないくらい窓の数が多いのが特徴です。

当時としては最大規模の工場ですが、現代的な基準でみるとさほど大きな工場というわけではありません。徒歩でも充分に歩くことができます。また、世界遺産に認定されてから日が浅いこともあって、観光地化も途上のようで、急ピッチで仮設見学施設を建設中です。慌てて行かなくても、見学施設ができてから見に行っても遅くはありません。

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製糸工場の仕組み

糸を作るまでの工程についてはガイドが説明してくれますが、カイコを育てて、釜で茹でて、糸を紡ぐ、という基本的な流れについては小学校レベルで習っているので、ここで重複して説明する必要はないでしょう。ちなみに生きたカイコも展示されているので、カイコに興味がある子どもたちには最適な施設だと思います。

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渡り廊下があるよ

個々の施設間を結ぶ渡り廊下があります。雨の日なども、ある程度安心して移動することができますね。ガイドも説明していましたが、当地では積雪量はさほどでもないため、屋根などはそこまで頑丈には整備されていません。

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また、回遊性を高めるために、意図的にカットされた箇所もありますので、往年の渡り廊下の姿が全て再現されているというわけでもありません。今後の整備によっては、創業当時の状態に復元していくこともあろうかと思います。そのあたりも含めて、今後の整備が待ち遠しい施設ですね。また、今後数十年をかけて、教養を深めることができる新たな役割を担う施設となっていくことを期待したいです。

参考文献

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Posted by @erestage