1357日経ダブルインバースとは?
土曜日は株式市場はお休み
このサイトが想定する読者層というものがいまいちよく判っていませんが、きっと株式取引とかにはあまり興味のない方が多いかと思います。東京証券取引所は土日祝はお休みです。従って平日しか取引ができません。とくに書くことがなくなってしまうのも寂しいので、今日は証券コード1357で知られている「日経ダブルインバース」について紹介します。
日経平均株価の逆の値動きをする「日経ダブルインバース」
テレビのニュースで出てくる「日経平均株価」というものがあります。あれの値段が上がると下がり、値段が下がると上がるという性質を持っている、常識的に考えると意味が判らないものが、この「日経ダブルインバース」です。仕組みについては、目論見書とかを参考にしてください。とりあえず、日経平均の逆だとだけ覚えてもらえれば、何の問題もありません。
ダブルとは「2倍」ということ
ここまでの説明で気が付いているかと思いますが、不思議なことに「ダブル」のインバースなんですよね。ダブルというのは、もちろん価格変動がダブルということです。日経平均が前日比で-3%の下落をしていた場合、この日経ダブルインバースは、だいたい+6%の上昇となるのです。厳密には2倍にならないのですが、おおまかには倍の値動きをします。この値動きが大きいというのは特にデイトレのような短期で運用する場合に最適なのです。値動きが大きいとは言ってもベースが日経平均株価なので、倒産して全財産を失うとかいう心配はありません。逆に大災害が起こって日経平均株価が大幅下落したら、日経ダブルインバースは急上昇するのです。
上がるか下がるか?それが問題だ!
1570という日経平均の2倍の動きをする商品もあります。ただ、現状の日本株のトレンドだと、下がるときは勢い良く下がりますが上がるときは弱々しく上がるので、1570だといろいろと厳しいのです。その点1357ならば、勢い良く下がる今の日本株市場にとてもマッチしているのです。(2016年5月現在)
長期保有には向きません
日経ダブルインバースは明らかに短期保有向けです。目論見書とかにも書かれていますが、長期保有には向きません。日々の価格変動の2倍にはなりますが、2日以上に渡って保有した場合、2倍にはならないのです。日経平均が上下動を繰り返して1ヵ月後に購入時と同じ金額になったとしても、日経ダブルインバースの価格は購入時と同じ金額にはならないのです。大抵は損をします。長期保有をするのならば、そのような用途に向いた金融商品をご購入ください。また、信用取引口座がある場合は、1570を空売りすることでも、同様の効果があります。1357よりも1570のほうが流動性が高いので、大きな金額を動かす方は1570を主に使用されるようです。内容については保証できませんので、投資は自己責任で行ってください。