資金管理の重要性

コツコツドカンを防ぐロスカット

株式投資でもFXでも投資全般に共通することですが「コツコツドカン」というものがあります。利益をコツコツと重ねていても、ある日の想定外の相場の動きで全て失うという問題です。相場はゼロサムゲームなので、お金は消えたわけではなく、だれかが失った利益を奪っているわけですが、自分の手元から消えることには変わりありません。

このような事態が発生しても、相場から退場させられるほどのダメージを受けないようにしなければなりません。絶対安全などというものは無いのです。1357なら保有中に大震災が起きて日経平均株価が急落しても大丈夫!とかそういうことも言い切れないのです。逆に日本以外が全部滅んだときには急騰して1357の価値がゼロになるかも知れませんよ。

そういうことを防ぐためには、ロスカットが重要です。大抵の証券会社には逆指値というものがありますので、一定の価格を下回ったら自動で売却することが可能です。もちろん買い手がいないと売れないのですが、少なくとも何もせずに資金を失うことを考えれば、少しはダメージを軽減できます。

急落中は何も考えずに成行で売る

急落中に「いつかは上がる」とか考えて、持ち続けたらダメです。ドンドン損失が広がってしまいますよ。確かにいつかは上がります。早めに売って、もっと株価が下がったところで買い戻せばよいのです。サブプライムローン崩壊とかの重要なイベントでは数ヶ月から数年単位で下落するので、もっと下がったところで買うことで自分の保有株数を増やせます。長い目で見ると、そのまま保有しているときよりも資産が効率良く増えるのです。

もちろん、同じことをみんな知っているので、急落するんですが。

10連敗するかも知れない

ロスカットの基準は買値から何円下がったら、又は何パーセント下がったらというものですが、これを10%とかにすると、そのうち市場から追い出されるのは確実です。なぜなら、どのようなトレードルールを採用したとしても、10連敗はあり得るとされているからです。つまり、10連敗以上したら回復不可能なダメージを受けるのでは論外です。

資金管理で重要なのは、どのような相場環境でも、少なくとも市場から追い出されない程度の資金を残すことにあるのです。ロスカット基準は2パーセント程度にしておくことが無難でしょう。そんなことをしたらロスカット基準に抵触し易くなってロスカットの嵐になるのではないかと思われるかもしれませんが、資金を失わないことが何よりも重要なのです。

投資

Posted by @erestage