7269スズキ
軽自動車メーカーとして有名なスズキが長年に渡って検査不正を行っていたことがニュースになりました。ここはスズキの記事を書くしかないなと考えた次第です。
スズキの検査不正は重大な問題
すごく単純に考えると、スズキの株価は今後下落するのが見えているのでカラ売りすれば利益を出せそうです。ただし、信用取引はやらないという場合はスズキの株に手を出すべきではありません。問題の根の深さはスルガ銀行の比ではありません。あれはお金を借りた人に局限される問題でしたが、スズキのクルマは日本中に走っており、検査不正による事故に巻き込まれる可能性は誰にでもあるからです。
鈴木社長の進退問題に発展
問題の大きさから考えて、鈴木社長の退任で幕を引く可能性はかなり高いです。問題は鈴木社長退任後に誰がスズキを率いることができるのかという点です。鈴木社長が退任するのは初めてのことではなく、以前にも高齢を理由に退任した後で、また社長として復帰した歴史があります。その点を踏まえても新社長になれるような人物が社内で育っているのかが課題です。育っていない場合は、実質的な親会社であるトヨタ自動車から新社長が送り込まれるのかもしれません。そうなればスズキという会社のカタチが大幅に変わることも考えれれます。
スズキの再発防止策
行過ぎた人員削減が不正の原因であったことを鈴木社長も認めています。「スズキイズムの誤った解釈」という意味不明な釈明をしている鈴木社長ですが、スズキイズムというのは鈴木社長自身が提唱していたことであり「部下が解釈を誤った」みたいな発言をするのはオカシイのではないでしょうか？それが許容されるのであれば全ての企業は同じコメントで責任回避できてしまいます。
スズキの株価水準は割高
株価としてみてもPER、PBRともに株価が割高水準と見えます。配当利回りも1.5%しかなく、投資先としては指標から見ても有望ではありません。配当ではありませんが、株主優待でお茶を貰えます。
株価は直近の時点でも4700円程度という高価格な水準で推移しています。ここ10年間の株価を長い目で見ると上昇基調ではあるのですが、昨年末からは急激な下落基調となっています。ここで買うのは難しく、スズキの株を買うのであれば2008年ごろに付けた1000円近くにまで下落してからが適切でしょう。
まとめ
1500円以上の値段でスズキの株を買うべきではありません。