遅いWindows10を改良できた!
2014年に購入したノートパソコン。
HP Pavilion Touch Smart 10
という機種なんだけど、Windows10にアップデートされたら劇遅になった。
どれくらい遅いかと言うと、キーボードを入力しても表示されないくらい。デスクトップの背景を単一色にしたり不要なサービスを止めてみたが一向に改善しませんでした。これは何かおかしいと思ってタスクマネージャを開いてみると「システムと圧縮メモリ」という謎のアプリケーションがめちゃくちゃメモリとCPUを消費している。
タスクマネージャを開く
キーボードの「CTRL」+「SHIFT」+「ESC」で開くよ。
このノートパソコンは安くて、そこそこ軽量なんだけどメモリは2GBしかなくて増設もできない機種。この謎アプリが諸悪の根源だと思われるので対処法を検索してみました。
そもそも圧縮メモリとは何をしているのか?
圧縮メモリはその名の通りメモリの内容を圧縮する意味不明な仕組みです。パソコンの頭脳にあたるCPUと接続して処理データのやり取りをしているのがメモリです。メモリは筆算に使う紙だと思えばいいでしょう。このメモリにはデータがそのまま乗っています。メモリが不足したときはHDD(またはSSD)に仮想メモリが作られて、そこに退避される仕組みになっていました。ここで、マイクロソフトの技術者が「メモリのデータを圧縮してメモリに置いておけば遅いHDDにアクセスしなくてもよくなるんじゃない」と、良からぬ企みを企てたようです。理屈上はそうなんだけど、メモリのデータを圧縮・展開するのはCPUがやるしかないわけで、CPU視点から見ると自分が計算するのに欲しいデータを取り出すために更に計算(圧縮データの展開)しなければならないという意味不明な仕組みです。
設定で無効にできる?
結論から言うと「できません」となります。
不思議なことに圧縮メモリに関する設定画面もなければ、ポリシー設定で無効化することもできません。仮想メモリはドライブの設定などできたのに、新機能はできないというのは意味が良く判りません。
SuperFetchを無効化してみた
SuperFetchを無効化したら改善されたという人がいました。
サービスの設定画面から無効化することができます。
「Windows」キーを押して「サービス」と入力してリストに表示される項目から「サービス」をクリックするとサービスの設定画面を開くことができます。「SuperFetch」という名前のサービスをダブルクリックするとプロパティ画面が表示されます。スタートアップの種類を「手動」にして「適用」→「OK」の順に操作します。
無効化してみましたが、大した変化はありませんでした。
NDUを無効化してみた
NDUという機能を無効化することでも改善されるようです。
これはレジストリエディタから操作します。
「Windows」キーを押して「regedit」と入力します。
リストに表示される「regedit」をクリックします。
HKEY_LOCAL_MACHINE
SYSTEM
ControlSet001
Services
Ndu
までツリーを辿っていきます。
右側のリストに「Start」という項目があるのでダブルクリック。
値の編集画面で「値のデータ」に「4」を入力して「OK」します。
こちらも無効化してみましたが、大きな変化はありませんでした。
メモリ消費は激減していた!
再起動もしてみましたが、相変わらずキー入力しても反応は遅いまま。133MHzのペンティアムで動いていたWindows 95より使い物にならないとはビックリです。それにしても何の効果も無いとは思いませんでした。
このパソコンは廃棄するしかないのかと諦めつつ、もう一度タスクマネージャを開いてみました。なんということでしょう!メモリ消費は激減していたのです。それでも遅いのは何故かというとCPU消費は全然変わっていなかったからです。メモリが少ないからCPU消費が減らないのかな??
足がかりは得られたので、もう少し調べてみます。
ディスプレイドライバが原因だった
調べたところディスプレイドライバを無効化するとメモリ消費が減る。
何の関連性があるのかはよくわからないが、そういうものらしい。
ディスプレイドライバとの相性がよくないらしい。
AMD Radeon HD 8180
というチップセットで動いているのだが、これがおかしい。
AMD製品は、嵌ることが多いから怖いよね。
Intel製品も最近はいろいろ怪しいけど。
とりあえず無効化したままでも困らないので、このまま行くことにした。