簿記検定3級 146回の仕訳問題
平成29年6月11日に開催された、簿記検定146回試験の仕訳問題の解説をします。
1.品川商店から商品\500,000を仕入れ、代金は仙台商店振り出しの約束手形を裏書譲渡した。なお、当店負担の引取運賃\2,000は現金で支払った。
仕 入 502,000 受取手形 500,000
現 金 2,000
仕入に掛かった費用は「仕入」に入れてしまいます。
2.不要になった備品(取得原価\400,000、減価償却累計額\300,000、間接法で記帳)を期首に\20,000で売却し、代金は2週間後に受け取ることとした。
未 収 入 金 20,000 備 品 400,000
減価償却累計額 300,000
固定資産売却損 80,000
代金はまだ受け取っていないので「未収入金」になります。
損失は「固定資産売却損」を使います。「雑損」ではありません。
3.収入印紙\7,000を購入し、代金は現金で支払った。なお、この収入印紙はただちに使用した。
租税公課 7,000 現 金 7,000
収入印紙は「租税公課」になります。
4.徳島商店に対する売掛金\200,000(前期販売分)について、本日\70,000を現金で回収し、残額については貸倒として処理した。なお、貸倒引当金の残高は\300,000である。
現 金 70,000 売 掛 金 200,000
貸倒引当金 130,000
売掛金と現金の差額は「貸倒引当金」で穴埋めします。
5.従業員が出張から戻り、旅費の残額\8,000と、得意先で契約した商品販売にかかる手付金\15,000を現金で受け取った。なお、出張にあたって、従業員には旅費の概算額\25,000を手渡していた。
現 金 23,000 仮 払 金 25,000
旅費交通費 17,000 前 受 金 15,000
事前に渡していた旅費は「仮払金」になります。
残金は8,000円なので、「仮払金」との差額17,000円が実際に使用した「旅費交通費」になります。
総評
今回の問題の難易度は普通だったのではないでしょうか。
過去問をこなしていれば満点を狙うことも無理ではありません。