遊泳用プールの塩素消毒の基準について

プールの水は基本的に入れ替えられることはありません。毎晩水を入れ替えるプール施設というのは、おそらく存在しないはずです。つまり溜池と同じですが、プールのが淀まないのは、浄化して再利用する仕組みがあるからです。その過程で塩素消毒が行われています。

遊泳用プールの衛生基準について

プールについては文部科学省からの通達がされています。
特に「プール管理法」みたいな法律があるわけではありません。

塩素濃度は、0.4mg/l以上であること。
また、1.0mg/l以下であることが望ましいこと。

ちなみに水道水は0.1mg/l以上であることが求められています。不特定多数が入るプールという特性上、水道水よりも消毒能力が増強されています。心強いことですね。

大腸菌群は、100ml中の最確数が5を超えないこと。

驚くかもしれませんが、塩素消毒後に大腸菌の数をゼロにすることは求められていません。100ml中に5匹?までは大腸菌が居ても許容されることになっています。うっかりプールの水を飲むと大腸菌も飲み込んでしまうかもしれないので注意が必要ですね。

塩素の悪影響

塩素は髪に悪影響を与えるとされています。それは事実でもあり、絶対に髪は濡らさない!!というポリシーの方もたくさんいらっしゃいます。もちろん、塩素のプールに入ったら、即髪が大ダメージということはあり得ません。最初に書いたように最大でも水道水の数倍程度の塩素濃度しかないのです。その水道水で毎日髪を洗っているのですから、その数倍の濃度の塩素水に数時間浸かったからといって、ダメージを受けると考えるのは無理があります。

泳いだ後はシャワーで洗い流そう

高濃度の塩素水を髪につけっぱなしにしておいたり、そのまま乾燥させてしまうのは良くありません。髪に塩素成分が取り残される結果になります。プールのあとは必ず真水で洗浄しましょう。

お湯が出ないプールの場合、冷たすぎてシャワーを浴びるのを短縮してしまいがちですが、それはよくありません。冷たい水であってもしっかり洗浄することが頭皮を守ってくれます。

髪も洗う必要がありますが、洗眼も忘れてはいけません。人間の体の中で一番塩素に弱いのが目です。長い時間をかければ涙で自動的に洗浄されていきますが、早めに洗い流しておくことが無難です。

まとめ

  • プールは塩素で消毒されています。
  • その消毒効果は完璧なものではありません。
  • 塩素は髪に悪影響を及ぼすことが想定されます。
  • プールのあとは髪を真水のシャワーで洗浄しましょう。
  • 目の洗眼も忘れてはなりません。

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Posted by @erestage