1億総活躍社会

一億総活躍社会 = 一億総玉砕?

なんとなく一億総玉砕を思い起こさせる、一億総活躍社会。言葉の選び方がもっとあったような気がしますが。この総活躍というのは高齢者や女性など、これまで定職に就いていなかった集団を、準定職に就けることで国の生産性を上げようということらしいです。まあ、あんまり働きたくないとかいう個性は尊重されない、寂しい国になったものだと思います。

三本の矢はどうなったのか?

調整インフレを起こすというプランは、中国の景気減速による輸出額の減少、原油価格の大幅下落などの影響で物価は当面下がり行く見込みです。大胆な金融緩和の結果としては、特に変化がないという結論が得られつつあります。まあ、それは貯金がある者にとっては物価上昇による相対的な価値の目減りが発生しなかったので、良かったということでしょう。金融政策の他に財政政策もありましたが、これも特になにもありません。そんなに豊かな財源があるわけでもないので、そもそも財政政策などたいしたものができるわけがありません。高々国立競技場の建設費ですら支払えないくらいなのに、経済効果など出るはずもありません。もう一つの矢が労働環境の改善的なものでしたが、それだけが最後の希望として残った結果「一億総活躍社会」なる謎のスローガンが打ち出されたのです。

まとめ

もう、まとめなの?一億総活躍社会に向けて、たぶん、失敗するか何も変化しないかのどれかだと思いますが。どのようになるのか、活躍しない残りの2000万人側から、静かに行く末を見守りたいと思います。

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Posted by @erestage