1435TATERUとは

TATERUはアパート経営を支援するタイプの建設業です。似たようなもので大東建託とかレオパレスなどがありますが、概ねあのような種類の企業です。普通の建設業と少し異なる点はIoTを前面に打ち出すなど、若干若者寄りになっています。

TATERUの不祥事

ニュースにもなっていましたが、顧客の預金残高を改ざんして、銀行から不正に融資を引き出していました。そのため、現在は営業停止状態で、2019年の6月までは新規の営業活動をしないことになっています。

当然、アパート建築の受注減は減少しており、コストカットが追いつかない状態です。またレオパレス問題など市場環境的にもアパート経営などする雰囲気からは遠く、受注を再開しても新しい顧客を確保できるかは不透明な状況です。

不祥事の影響で2500円を超える勢いだった株価は300円を割り込む水準にまで低迷しています。

TATERUの筆頭株主は個人

それでも、TATERUの代表取締役が解任されたりしないのには理由があります。単純に筆頭株主である古木大咲さんが代表取締役でもあるからです。古木さんは46%の株式を保有しています。上場企業であっても、このような個人支配体制の会社も多く残るのが日本の株式市場です。

株主優待はクオカードです

配当利回りもなく、赤字企業の株価がこれだけ維持できているのは、株主優待によるものが大きいです。株主優待が3000円分のクオカードなのです。現在販売されている株主優待を勧める書籍にもTATERUが載っていたりしますが、あれに踊らされて含み損を抱えているTATERU株主は多いのかもしれません。

現在の株価は300円程度なので100株買っても30,000円です。単純に優待利回りを見ると10%くらいにはなりますが、そもそも企業の存続可能性が微妙なので、10年間もクオカードが送られてくるのかは難しいところです。

まとめ

株主優待は魅力的なTATERUですが、今は買い時ではなさそうです。

投資

Posted by @erestage