自己株式取得の意味

先日、三菱UFJフィナンシャルグループの中間配当金の通知がありました。その通知の中に入っていたMUFG通信の中に「自己株式を1000億円買う」と言う内容の記述がありました。なぜ配当金ではなく、自己株式を買うというアプローチをしているのかよくわからなかったので、自己株式取得が株価に与える影響を調査してみました。

自己株式の取得は株主還元策のひとつ

自社の株式を買って企業の資産を増やすという意味があるのかと思いましたが、そうではないようです。自己株式の取得を発表した企業の株価が上がるという効果があるそうです。これは株を持っている人にとってはメリットですね。売却予定がないと買い増しがやりにくくなるので長期保有を目指している場合にはデメリットかもしれません。

株価が上がる理由がPER(株価収益率)が改善するからです。PERは時価総額を純利益で割った値となります。つまり、株価が純利益の何倍で評価されているかです。

現在の株価が100円で、1株あたりの利益が20円の場合
PER = (100 / 20) = 5(倍)
ということになります。

仮に5年間保有すれば、株価分の利益が稼げるというわけです。
実際には、そんな将来のことまでは分かりませんので、あくまで現時点の気分的なものを示しています。自己株式取得を行うと、時価総額はその分減りますので、利益が変わらなければPERは好転します。自己株式の購入に投じた費用と完全にイコールにはなりませんが株価が改善することは確かだそうです。

投資

Posted by @erestage