4506大日本住友製薬とは
誰も知らない隠れた製薬会社
誰も知らないはいいすぎかもしれませんが、医療用医薬品の準大手製薬会社です。医薬品市販薬は作っていないのであまり有名ではありませんね。この記事を書くまで、この会社の存在に全然気が付きませんでした。住友と入っているので、住友化学の配下にある企業になります。具体的には住友化学が発行済み株式の51.6%を保有しているので、完全なる操り人形のような会社ですね。精神領域とがんに関する研究開発を行っているそうです。具体的にどのような研究開発なのか微妙ですね。
財務状況は堅調ですが配当は少ない
PERは29倍、PBRは2倍、配当利回りは0.78%、かなり渋いです。過去の売上推移を見ても安定的に上昇しています。現金等が1477億円もありました。こんなに内部留保するのであれば配当に回すか研究開発に投資すべきですね。配当を減らして内部留保を増やしているのは何が狙いなのでしょうか?住友化学の指示なのでしょうが、個人投資家が買うメリットが少ないですね。
製薬会社なのに値動きが激しいです
現在の株価は2577円です。ただ、2018年には4000円を超えることもありましたが、そのピーク時に比べるとかなり低い水準におちついています。ただ、1000円台をウロウロしていた時期が2008年から2012年にかけてありました。その水準がもしかしたら適正水準なのかもしれませんね。製薬会社の割に値動きが激しいのが不思議なところです。
長期トレードには向かない銘柄です
海外進出についても微妙です。北米で新しい精神薬「ラツーダ」を販売していますが、初年度売上は69億円程度です。事業規模からみると浮揚効果には乏しいと言わざるを得ません。もちろん、新規事業なので難しい面はあるのでしょう。ただ、国内医薬品事業についても「主力製品は長期収蔵品が多く苦戦」とか書かれている記事があります。最も根幹となる事業が後発医薬品に押されている現状は、事業の継続性に疑問が出てきそうです。ここは思い切った研究投資をして新しい特許を取りに行くか、後発医薬品を作って小銭を稼ぐ路線に転換するか、どちらかですね。