立ち直るアメリカ経済と中国経済【2019年】
2019年の象徴的な出来事として、アメリカと中国の株価が上昇しているという点があります。
2018年はアメリカのトランプ政権と、中国との貿易戦争が本格化した年となり、両国の株式市場は年末にかけて急落していきました。
ダウ平均株価
上海総合指数
しかしながら、年を明けた途端、両国の株価は上昇局面に転じたのです。
チャートを見る限り、アメリカ、中国共に貿易戦争前の経済水準に戻っているようにも見受けられます。
貿易戦争に終止符が打たれたという訳では全くありません。
ハーウェイの問題など、何も解決してはいません。
それなのに、市場は楽観しして、株価は戻っているのです。
まとめ
これは、アメリカと中国が、それぞれのブロック経済圏を構成して、その中でお互いに成長できる可能性があると、市場が判断している可能性があります。ブロック経済圏は中学校の社会でも習うくらいなので、ご存知の方も多いでしょう。
このような経済圏ができていく場合に、どちらのブロックにも属さない国は立ち位置が厳しくなります。例えば、日本はアメリカに付くのが当然のように思われていますが、そもそも貿易総額を見ると中国の方が大きいので、中国に組しないと困窮することが目に見えています。
両国が、それぞれの道を歩むなか、日本を含め諸外国がどちらの陣営に付くのか、判断が分かれるところでしょう。