以遠権フライトとは

以遠権というのは航空輸送の分野で使われる用語です。
例えば、A国の航空機がC国に飛行するとします。給油など、何らかの要因でB国を経由する必要がある場合、B国からC国の間でも旅客輸送をすることを『以遠権』と呼んでいます。

台湾から関西国際空港を経由してホノルルまで飛行するとしたら、関西国際空港でも旅客を乗せることができます。実際にはそのようなフライトは提供されていませんが、簡単な例として、そのようなフライトになります。

航空会社にとって以遠権というのはメリットが大きいものですが、経由地の国からするとデメリットしかありません。特に日本のような航空運賃が高額な国の場合、比較的割安な以遠権フライトで皆がホノルルに行くようになれば、国内の航空会社である日本航空や全日空はドル箱路線を失いかねません。そのため、旅客輸送の黎明期は無条件に認められていた以遠権ですが、今ではあまり活用されていません。

それでも、以遠権フライトは関西国際空港と東南アジアを結ぶ路線などで活用されています。いつかは以遠権フライトの記事を書くことができたらいいな。という希望をもって、この記事を書きました。

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Posted by @erestage