投資概況 2016年10月~11月!米大統領選挙はどうなる?

この一週間ほどの間にVIX(1552)は50円ほど値上がりして250円くらいになりました。値上がり率としては20%近いのですが、本サイトの記事で200円まで下がったときに、買い時ではないかと書きましたが、正にそのとおりになりましたね。偶然だとは思いますが、200円が直近の安値だったようです。

さて、今の時点でVIX(1552)を買い増していくべきかどうかは判断の難しいところです。ここ数日は出来高を伴って価格が上昇しているので、かなり力強いと感じています。思い切って月曜日の寄り付きで買ってみるのも面白いかもしれません。大統領選挙は火曜日なので、月曜日の寄り付きで買って、トランプ勝利に賭けてみるのも楽しそうです。トランプ大統領の誕生に伴い株価は大幅に下落するでしょうが、そういう時のためのVIXでもあります。ここで買わなければ、このVIXという銘柄の使い道が見当たりません。

さて、トランプ候補が勝利した場合、株価はどの程度まで値下がりするのでしょうか?なかなか強硬な政策ばかりなので、ほぼ確実にダウ平均株価は下がるでしょう。それに伴い日経平均は更に下落することが見込まれています。とりあえずの目標としては2016年7月あたりに設定しておきましょう。日経平均ダブルインバース(1357)の価格として3500円程度までは年末までにに行くのではないかと予測しています。

別のパターンとしてはクリントン大統領が誕生する可能性もあります。むしろ、こちらのほうが可能性としては高いのかもしれません。日本経済にとってのプラス要因になるとは思えませんので、日経平均株価の上昇は見込めませんが、下落もないように感じます。ここ数日での下げを戻す展開は期待できるかもしれませんね。その場合日経平均レバレッジ(1570)は短期的に12000円を目指す展開になりそうです。たぶん、一瞬で到達すると思うので大統領選挙の大勢判明後に買ったのでは遅そうです。買うのならば月曜日の午前中ですね。

どちらにしても、トランプ大統領、クリントン大統領のどちらが誕生するかを明確に判断するのは現時点では厳しいものがあります。CNNの直近の世論調査によるとクリントン大統領の方が僅かにリードしているとされていますが、この「僅か」というのが曲者です。明確にクリントン有利という判断が出ているわけではないということです。限りなく予測は難しく、月曜日の投資判断は勘に頼るしかありません。直感的にはトランプ大統領が誕生する雰囲気は醸成されているように感じます。

クリントン候補が、終盤になって窮地に追いやられているのはメール問題でFBIの捜査が再開されたことにあります。この捜査についてはオバマ大統領がクレームを付けたりしていますが、FBIはトランプ候補を応援したくて7月に終了した捜査を再開したわけではないようです。この捜査の再開は、クリントン候補の側近であるフーマ・アベディン氏の夫が未成年者に性的メッセージを送付したという割と地味な事件が発端になっています。捜査当局がフーマ・アベディン氏のコンピュータを押収して確認したところ、その中からクリントン候補から不正に送付されたと見られる数千通のメールが確認されたことにあります。

どこからケチがつくか分からないというのはあります。側近の夫の素行などというのはクリントン候補としても預かり知らぬことではあったでしょう。しかし、新しいメールが数千通単位で見つかったというのは捜査当局としても目を引きます。これらのメールの送信側は前回の捜査では見つかっていないので、明らかにクリントン候補は証拠を隠蔽しようと画策したことが見て取れます。正直に捜査に協力して無実が証明されたのではなく、捜査機関を騙して無罪を不正に獲得しようとした不誠実な点が支持者離れに繋がっているようです。

クリントン大統領が誕生すれば、アメリカ合衆国としては初めての女性大統領ということになります。それだけで女性層の支持を集めそうな気がしますが、実際にはそうなってはいません。オバマ大統領いわく「男性の野心は当然とされるが、女性の野心は追求される」そうです。日本的な感覚では女性が組織のトップになるのは東京都知事の件を含めて当然のことのように感じられつつある雰囲気が醸成されていますが、意外にもアメリカではそのような雰囲気は無いということなのでしょうか?女性大統領の誕生を期待するような動きはいまだに見受けられません。

ただ、クリントン氏のメール問題の調査は大統領選挙の後も続く見通しとなっています。これについてはクリントン大統領が決まったとしてもアメリカの政治情勢が不安定なままであると言うことを示しています。この辺から考えると政治情勢の不安から株価の下落に繋がると見受けられますが、これがどれくらい日本の株価に影響を及ぼすかは見通しが立ちません、ただトランプ大統領が誕生するよりは日本の株価に与えるマイナスダメージが少ないのではないかと見られています。

不思議なことはクリントン氏がFBIに対して「あらゆる完全な事実」を公開するように要求したと報道されている点です。明らかに容疑者であるクリントン氏としての発言としては異常であるとしか言いようがありません。犯罪者が警察に対して「あらゆる完全な事実」を公開するように要求することがありうるのでしょうか?そしてFBIという犯罪捜査機関が「あらゆる完全な事実」を「容疑者」に対して行う必要性があるのでしょうか?答えは「否」であると考えられます。事実など公開したら胡散臭いクリントン容疑者は証拠を隠蔽するのは目に見えています。訴追可能性を低下させる事実の公開を捜査機関が行う可能性などゼロに等しいでしょう。

日本の株価の下落幅の想定は難しいですが、これから年末にかけて株価が上昇するよりは下落する可能性が高いのは確かです。それにと伴い金価格などの現物市場は活況を呈するのではないでしょうか?それに賭けて金を買ってみてはいますが、実際に効果がでるかは未知数です。どちらにしても大統領選挙後の世界情勢は当分の間混乱することは確実ですね。

トランプ候補は落選した場合に、大統領選挙の結果を受け入れないとしています。復讐は10倍にして返すというトランプ氏のやり方からすると、クリントン大統領の前途はFBI捜査の件に加えて暗いものになりそうです。いや、クリントン大統領が誕生する可能性がトランプ大統領よりも高いと言うことを言っているわけではないのです。大統領になったからといって世界を制覇できるわけではないし、なにかが成し遂げられるわけでもないことはオバマ大統領が証明している事実であるのです。したがって、どちらが大統領になっても失望売りは避けられないように思われます。

まとめ

とりあえず、売れば良い!

投資

Posted by @erestage