新成人たちに(長文)

今日は平成に入ってから30年目の成人の日です。つまるところ、平成最初の成人は50歳を過ぎているということですね。少年負い易く学成り難し。という言葉にもありますが、老いというのは想像よりもずっと早くきます。そのことを新成人の皆さんも心に留めて置いて頂ければなと思います。

さて、このサイトから新成人に述べられることをいくつか書いていきます。まずはファイナンス面ですが、これはとりあえず、20代の前半から投資信託あたりで海外株を買ってみることをお勧めします。大手企業に就職することができれば401Kなどで節税しながら投資できる機会もあるでしょう。そのような機会がなくても、積み立てNISAなど、普通の人でも使えるような、これまではなかった仕組みもできてきました。投資先としては日本以外の先進国がお勧めです。特にアメリカなど人口が増え、物価が安定的に上昇している国に投資してみましょう。10年くらい放置しておくだけで、日本との国力が格段に違うことを実感させられます。金融的な面には限られますが、グローバルな視点をもって物事を捉えることができることが、大切であると思います。これからの社会ではAI化が進展することは疑いようがなく、人間らしい幅広い視点を持っていないと生き抜くことが困難です。あまり資金がなくても心配することはありません。SBI証券などのネット証券各社では100円単位で投資信託を買うことができます。是非、100円でも買って10年間、放置してみてください。その期間には景気循環で不景気なこともあれば好景気なこともあるでしょう。それでも、おそらく10年後には100円以上に増えているはずです。投資は自己責任なので保証はできませんが、10年間で100円を失ってもそんなに生活に支障はないでしょう。もし増えていたら、それを踏まえて30歳からの投資計画を立ててみるとよいでしょう。先に書きましたが、老いは早いものです。

最初から難しいことを書いてしまったので、ここまでついてきている読者はきっと殆どいないことでしょう。それでも書いていきます。次は旅行面についてです。20代は10代ほどではありませんが、まだまだいろいろなことを吸収できる時期です。日本を一通りまわるのもいいですね。在住している本州はもとより、北海道から沖縄、九州、四国と日本列島を20代の間に周遊してきました。そう書くと大変なことのようですが、10年くらい掛けているので、そんなに旅しているわけではありません。まあ、気付くことが多いと思います。なんだかんだ言っていてもこの国は北海道から沖縄まで市街地や国道沿いは似たような文化で統一されています。スーツ店やレストランなど、あたりまえのものが当たり前のように立ち並んでいます。つまらないと言えばつまらないし、高度に経済発展した姿と言えばその通りなのでしょう。まあ、そのようなことを国内旅行をすれば実感できます。意識が高い学生の皆さんは海外留学などで海外に飛んでいる人もいるかと思います。最近は留学する人が減ってきているようですが平成初期に比べてみれば増加しているわけで、留学を通じて海外に理解を深めることも大切です。もちろん留学とは程遠い世界にいる人の方が圧倒的に多いわけで、海外に行くのは新婚旅行だけという昭和的なストイックな人生を歩む方もいます。とりあえずは国内旅行、そして海外にも目を向けられるようになるといいですね。できればアメリカを見ておくのが良いでしょう。グアムやサイパンでアメリカ的な雰囲気を味わうこともできます。結局のところアメリカは強い国であり、これからの日本の行く末に最も大きな影響力を及ぼす国であると思われます。このアメリカに対しては英語が苦手などの理由で敬遠する方も多いですが、ここでアメリカに行っておくと、英語が簡単であることに気が付くかもしれませんね。とりあえず自分の見聞を広げる意味でも実際に海外に出て自分の足で歩いてみることが大切です。きっと大切なことを知ることが出来るでしょう。

続いて、システム開発についてですが、これは言語について書いていけばいいのかな。とりあえず今から始めるのであればWeb系しかないと思うのです。すべてのWeb開発に共通して言えるのはJavaScriptの重要性ですね。Javaではありません、JavaScriptなので注意してください。JavaScriptさえ判れば、あとは何とでも取り回すことができます。例えそれが正しい使い方ではないにしてもです。サーバサイドについては何でも良いと考えて差し支えないでしょう。PHPであろうとJavaであろうとPythonであろうと、本質的に違いはありません。ましてや、Pythonでないと決して実現できないWebアプリというのもあり得ません。多少のパフォーマンスの違いはあるかもしれませんが、そのような違いが重視されるようなサイトを作るようになる可能性もまた少ないので気にすることはないでしょう。Webサービスが爆発的ヒットを生むことで成功するなどということは現実には殆どあり得ません。これは、いくつもWebサービスを作っては不発に終わってきたからこそ言えることです。昨今では文字数がたくさんあるサイトほど評価が上がる傾向があります。つまり単純なWebサービスでは文字数が少なくなる傾向がああるので、なかなか認知してもらうことが難しいのです。これからはSNSの時代になるとの見方もありますが、これに関しては長い視野で見ると懐疑的になったほうがよいでしょう。そのようなメディアは流行り廃りが激しいものです。10年前に使われていたmixiを使う人が既に殆どいないのと同様に、おそらくは現在最先端とされているインスタグラムなども廃れていくときが来るのでしょう。あまり、過剰に現在の流行を追うことなく、基本に立ち返ってWebサービスを創り収益を上げるというプロセスを確実にできる人材になっていくことが、これからの人生で重要になっていくでしょう。

むろん、これを書いている筆者も成功しているとは言いがたいです。まだまだ経験したことがない人生の機微というものもあると思われますが、それでも変なことで変な人に引っ掛からないようには注意してほしいものです。ここでいう変な人というのは案外、常識人のふりをして近くに忍び寄ってくるので注意が必要です。むしろ初見が変な人の方が問題がないことが多いものです。ストレートに考えてみると、昨今のてるみくらぶの事件やはれのひの事件も初見で変な会社だったら誰も相手にしないわけで、初見はまともに見えるけど実態は滅茶苦茶というケースがあるのです。うっかり滅茶苦茶なことに巻き込まれると取り戻すのが大変だったり、成人式の振袖などはそもそも人生で一度だけの機会なので、取り戻すことは現実的に不可能であったりするわけです。何事も、多少は疑って掛かる精神は必要ですが、それで恐怖に打ち負けるようでもダメだとされているのです。このようなことについてはカーネギーなどの著作がきっと役に立つことでしょう。これまでも、いろいろな人生に関する本をよんできましたが、結局のところカーネギーなどの定番の書籍の焼き直しであることが大半だったりするのです。読書をすることで人生の課題はいくらか解決されることがあります。人生で進路に悩むことがあれば、変な宗教や自己啓発セミナーの門を叩く前に図書館に行くことを試してほしいと切に願います。

投資

Posted by @erestage