急落する日本株に未来はあるか?

前回立てた予測とは異なり、株価は24日に天井を付けて右肩下がりで急落しています。今日は特に下げの水準が高いものがありました。1月に入ってから長期金利が0.05%から0.08%に上昇しているのも影響していると考えられています。こんなに長期金利が急激に上昇しているのも珍しいことです。長期金利は国債の人気が高くなれば低くなり、人気が無くなれば高くなります。人気がなければないほど高くなるというのもイメージが付き難いかもしれませんね。そういうものだと思って覚えて置いてください。今のところ、長期金利が上昇しているので国債は不人気だということです。先日、伊藤園の配当金を受け取るために郵便局に行きましたが、そこで国債を買いたいと相談している来店客を見かけました。そこで郵便局員は「国債は金利が低いのでお勧めしません」と明言していました。国債の不人気さを垣間見ることができたのは有意義でした。郵便局は筆頭株主に国があるので、株主の利益にならないことを従業員が成すというのも理解に苦しむ展開ではありますが、顧客の立場に立っているのはよいのではないでしょうか。国債でなく妖しげな投資信託の購入を勧めていたので、顧客の立場に立っていないのかもしれませんね。

株価の急落とは言っても、いまだ23,000円台を割ってはいません、今週末にかけて大台を割り込むのかもしれませんが、それには少し心理的抵抗があるのではないかと思います。そもそも、各社決算がそれほど悪くなる可能性は低いので、どこかで持ち直す可能性は高いのです。今回の株価下落の底がどこにあるのかを見込むのは難しく、いつも難しいのですが、今回は特に難しいのです。2017年の11月中旬につけた底値から考えて22,100円あたりにひとつのブレイクポイントを置くのがよいかと考えています。そこまで下がることはないとは思いますが、下がるのであればおそらく来月の中旬、つまりはバレンタインデーのころにその水準にまで下落している可能性があると推定されます。仮に22,100円のラインを下回った場合は、更に下の抵抗線としては9月頃の19,500円のラインが来るものと考えています。そこまで下がることは考えたくないですね。20,000円の大台を割り込むことがあれば、株式投資に関する投資家マインドが急速に冷却し、短期的な回復は困難になることは目に見えています。そのような事態になることは確率的には少ないとはいえ、確実に発生しないともいえないのが株式投資の厳しいところです。

仮に下落した場合の対応策を考えておくことも重要です。ダボス会議という国際的イベントがあります、このイベントは直近の金融情勢の予測を全く当てることができないということで有名です。サブプライムローンの危機直前に行われたダボス会議でも懸念の声はなく、安定した経済情勢が続くとの認識が示されていました。そして、そのダボス会議で今度もまた安定した経済となる旨のコンセンサスが得られようとしています。世界の賢者が集まる会議とされていますが本当の賢者はそのような会議で自分の適当な考えを披露したりはしないのではないかと考えています。賢者であればその賢い知能を他の誰でもなく自分のために活用するはずです。あるいは賢者過ぎて自分のために使うことができない不器用さを持ち合わせているのかもしれませんが。ただ、そのダボス会議において景気が悪化しないとの予測がなされているのは恐怖を感じます。つまるところ、これからごく近いうちに株価は急落し、世界は危機に陥る可能性が高いということをダボス会議は示唆しているのです。その恐れが現実になったときに、何をすべきかを考えていましたが、高配当株を地味に買い集めるといった戦略しか思いつきませんでした。地味な戦略ですが、長期的に見れば、これが最も適切な戦略でしょう。手持ち資金があれば、あまり投入しすぎないようにして、手持ち資金が枯渇しているようであれば資産の売却を検討し始める時期だということでしょう。とりあえず、ある程度の軍資金を手元に置いておかないと安心して次の谷を迎えることはできません。

今回の株価下落を見越して、買いたいと思っているのは中国電力です。100株買い増しを予定しています。基本的に1200を割るようであれば買い時であると考えていますが、本日時点での株価は既に1207円と購入ラインに到達してしまっています。急上昇したり急落したり忙しい銘柄ですね。1200を安定して割り込むことはないんですよ。中国電力の過去5年のチャートを見る限りでは1200以下になることは滅多にないので、これは久しぶりの買い時ですね。クリスマスの頃にも買い時はあったわけで、そんなに買い時なのか疑問が残るところではあるのですが、ここで勝負をかけてみるのも楽しいと思います。幸いにして期末も目前ですし、これだけ寒いと電力需要は堅調でしょうから1200を割って再び1200を試すタイミングで買い増ししておこうと思います。今週末の株価はどこまで下がるか、興味深いところですね。冬の寒さで注目しているのは、土木業界、水道業界です。特に最近は水道の断水が話題になっていますが、雪の影響で道路構造物もあちらこちらダメージを受けているのも事実です。このダメージの回復を図るために公共事業が追加で執行されることが見込まれています。この公共事業が実行されれば、土木業界にとっても経営的なメリットが発生するのではないか、というのが推測のひとつですが、いまいち銘柄の選定がうまくできていません。建設業界は全く詳しくないので、困っています。よくわからない株は買ってはいけないという格言もあるので、できれば避けておきたい業界ではあるのですが、清水建設(1803)あたりが良いのかな?割と聞いたことがあるという理由だけで選定しています。建設業界は全般に配当利回りがよくないですね。ここは販売先が国土交通省らしい佐田建設 (1826)を選んでみようかと思いましたが、群馬が地盤なのですね。もうちょっと日本海側に強いほうが良さそうなのですが、群馬も雪は降ったけど、そんなに大雪ではないみたいだし、金額的には申し分ないんだけど。とりあえず、困ったことに一部上場の建設業者で日本海側に強い業者というのが見当たりません。

いろいろ見ていましたが日特建設(1929)が有望そうに見えます。今日は株価が下落していますが、なんとなく強そうな会社です。配当利回りもギリギリ3%あるので、長期的に持つことも現実的に視野に入ってくる銘柄です。麻生銘柄だし当分は安心なんじゃないのかな?従業員の平均給与も700万円を超えているので、なかなか華やかで素敵そうな会社ですね。決めました!日特建設が下がったら買います。700を割って、そのあと700に戻ってきたタイミングで買います。これはなかなか楽しそうなビッグトレードになる予感がします。でも、よくチャートを見ると600くらいで買えるタイミングがありそうな会社ですね。うーむ、700で買って下がるようなら600で買うようにします。うまくいけば平均単価650で200買えるのではないかと考えています。前述の通り、建設業界への参入は初めての試みではありますが、これが上手くいけば業種分散が更に促進されることになります。アメリカ株、先進国株、国内株とすべての調和をうまくとりながら、資産運用を進めていくテクニックを磨く、またとないチャンスになるでしょう。この株価下落ができるだけ激しく、長く続いてくれると、買いのタイミングを逃すことがなくて良いですね。今年の夏は激しい夏になる予感がしています。

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Posted by @erestage